「Canon」と「Fanon」の意味と、気をつけるべき要点
♡Canonとは
「正史、原典」を指し示す言葉です。
ジャンルの中でこの言葉が使われている時は基本「Canon=公式のこと、公式情報」と解釈して下さい。
UNDERTALEの公式は「UNDERTALEのCanon(CanonUNDERTALE)」
UNDERSWAPのAU公式は「UNDERSWAPのCanon(CanonSwap)」
などと表記されています。
公式の情報に準拠したファンフィクションは「Canon Compliant」と表記されます。
Canon Compliantは、公式の設定・出来事・キャラクターの性格などが矛盾していない、公式の世界観を維持したまま忠実に描かれるファンフィクションを作成した際に表記をすると良いかと思います。
キャラクターの性格改変が苦手な方はかなり多くいらっしゃいますので、忠実なファンフィクションを制作した際はこの言葉をキャプションやタグに入れておくと好きな方に見つけてもらいやすいかもしれませんね。
♡Fanonとは
「非公式、ファンの間でのみ流行している概念」を指し示す言葉です。
この言葉が使われている際は、基本「Fanon=公式では無い、ファンの間でのみ流行っている非公式設定」であることにご注意下さい。
ジャンルの中で、ファンの間で流行した設定やとある人の二次創作が広まって有名になった解釈が、公式とは全く違う設定であるのに沢山流れてくるのはどこのジャンルでもよくあることですが、「そのキャラクターの解釈がそればかりになると困る、本当に公式が好きな人ががっかりする」と、時には問題提起の話題としても出てくる言葉です。
日本のオタクスラングで言うと「集団幻覚」にも該当する位置付けの言葉でもあります。
♡CanonとFanonの比較例
以下に、本家UNDERTALEの有名なCanonとFanon解釈と、UndertaleAU(ここではUNDERSWAP) CanonとFanonの解釈を示します。
まだ本家をプレイしておらずネタバレが苦手な方は即座にお引き返し下さい。
⚫︎本家UNDERTALE
Canonでの表現
- Friskは子供。
- Friskの肌は黄色。
- Friskが自ら言葉を話す場面は殆ど描かれない(Pルートでタマシイと交流する会話ログ的な描写は存在する)
- Friskは糸目のようなデザインである。
- FriskとCharaの性別は不明。
- Sansの目は魔法の使用時に光るだけ。
- SansはPapyrusを倒しても感情的な面より、抑え込んでいるような様子が見えている。
- Friskが開眼する。
- Friskがとても喋る。実況者のプレイにあわせてその台詞を言わせたりする流行もある。
- Friskの肌の色が黄色では無くなっている。
- FriskとCharaの性別が男性もしくは女性にされている。
- Charaがただの快楽殺人者にされている。
- Sansが魔法を使う時、出るはずの無い炎が目から出ている。
- Papyrusを倒すと、Sansが号泣し激昂する。
⚫︎UNDERSWAP
Canonでの表現
- Swapメタトンの名前は「メタブルーク」であり、体の色は白。
- Swapサンズは兄。大人でジョークが好き。
- SwapサンズはHPが1のままでKR技を使う。
- Swapパピルスは弟。兄と同じくジョークが好き。
- Swapメタトンの名前は「ハプスタブルーク」であり、体の色はピンク。
- Swapサンズは弟。子供でジョークが嫌い。
- Swapパピルスは兄。
♡気をつけるべき要点
CanonとFanonのファンフィクションに関しては、誤解が混ざると大変なことになる事例もあります。
Canon=公式
Fanon=非公式
これを前提に、自分が今見ているAUのファンフィクションは「公式に忠実なもの」なのか「公式とは違う描写であり、ファンが非公式に盛り上がっているもの」なのかを見てほしいと思います。
とどのつまりは「ファンフィクションを公式と思い込む前に、きちんとAUの公式情報を先に追って欲しい」のです。
AUの製作者ごとによって「ファンフィクションを作りたいならAU公式に忠実にしてほしい」と言う方や、「AU公式に無い設定を付け足してファンフィクションを楽しんでも良いが、非公式に付け足した設定であることを明記してほしい」と言う方もいらっしゃいます。
勿論「あなたの描く全ての表現はCanonです、自由に描写していいですよ!」と言う寛大なお方もいらっしゃいます。
しかしこだわりと愛情を詰めている方の中には、イラスト描写に関しても規約内で禁止事項を設けている場合があったりするので、知らないうちにAUの規約違反をするのは怖いなと思う方は「ひとまずAUの公式設定確認してみるか〜」を実践してみて下さい。
あなた自身がAUのクリエイターになりたいのなら、なおさら「他のクリエイターが、自分の望まない表現ばかりがファンフィクションで流行ったらどう思うだろう」と言う点に対して考えた方が良いと思うのです。
Fanon表現ばかりが流行り、肝心のCanonの設定が全然浸透しないAUも過去にはありました。現在で生まれたAUでも似たような事例は多発しており、AU製作者本人が「何故調べてくれないのか」と話される場面もよく見られております。
あなたがファンフィクションを作成したい側の場合でも、なるべくで良いので又聞きの情報では無くきちんとAUの公式設定が纏まったページを先にチェックしておくようにしておきましょう。
なるべく、と言う言葉を使用したのは、ネット環境は人によって違い、年齢や国によってはAUの公式情報を纏めたホームページ自体がブロッキングされていて絶対に見れない場合もある為です。その場合は、知っている人に聞いてみるのが一番の近道でもあります。
♡ではFanon表現は描かないほうが良いのか?
そうではありません。
UNDERTALEのFandomでは、AUの作者様にもリスペクトを持って「AUのCanon」「AUのFanon」と言うかたちで区別しながらAUのファンフィクションを行っております。
前述もしましたが、「Fanonの設定を元にファンフィクションを作る」行為は別に悪く無いのです。
(そもそも原作者のToby Fox氏が作ったもの以外全てはFanonです、お忘れ無く……)
「これは私の考えた非公式設定をつけて作った作品です!」
「この作品は全てが妄想と捏造で出来ている二次創作です、本家の設定とは関係ありません」
……と言った注意書きのキャプションはどこのジャンルの界隈でもよく見かけると思います。
このように「一目でFanon表現を拾っている作品だとわかるように注意書きを明記する」方は沢山いらっしゃいます。
Canonを把握した上でFanon解釈も投稿することは全く問題は無いと思います、誤情報が回るリスクがとても低い為です。
「Fanonばかりを重要視し、Canon情報を全く調べずFanonをCanonと思い込み、間違った内容をAU公式情報だと流布する」ことが、誤情報の方ばかり有名になるきっかけになってしまうのです。
個々人の好き嫌いもある故、Fanonの方が良いと言う方もきっと沢山いるでしょう。
だからと言って、Canonを無かったもののように扱うことはリスペクトに欠けると運営者は思っております。
実際、AU製作者本人が「それは私のCanonの設定ではありません、正しく表記してください」と個別に注意に回らざるを得ないケースも存在し、きちんとCanonを確認しないことはAU製作者の負担を増やすことになります。
同士が集まるコミュニティではお互いに対する思いやりがあることが大前提ですので、AU製作者の方がファンフィクションのFanon表現に対してどこまで許容しているかチェックしてみれば、無用なトラブルを生むこともありません。
結論としてはFanon表現を書くな!…では無く、「この表現はFanonで、AUのCanonには一切無い捏造設定だよ!」と言った表記をすることにより、Canonの情報が錯綜しにくくなり、AU作者も閲覧者もお互いにトラブルのリスクが減る為、
「Fanon表現にはFanon表現と注意書きをした方が良い」と言うことになります、運営者はこちらをオススメします。
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